年を取ってくるといろいろな部分がタルんでまいります。
その中でも上瞼のタルミは物を見ることへの障害となり、程度が強い場合は日常生活にも支障が出てきます。
ホームページにも掲載させて頂いておりますが、加齢による上瞼のタルミの病態としては
1.眼瞼皮膚弛緩(dermatochalasis):皮膚のタルミ
2.眼瞼下垂(blepharoptosis):眼瞼挙筋のタルミ
に分類されます。この場合皮膚弛緩の改善に対しては余剰皮膚を切除する必要があります。
この時に皮膚をどの程度切除するかを決定することが難しく、毎回慎重に決定してまいります。
同程度の皮膚弛緩状態であっても皮膚の厚さや皮下組織の量が違う場合は、適切な皮膚切除量は大きく異なります。
また元々左右差がある場合などは、両側ともバランスの良い結果を得るにはケースバイケースで皮膚切除量を考慮していく必要があります。
上瞼のタルミ取りの手術は『上眼瞼除皺術』と言いますが、タルミ切除量の決定方法を簡単にお話しします。
まずは切開線のデザイン(マーキング)です。
眉毛を挙上させて睫毛に近いラインを先に決定します。
これは手術後に二重のラインに一致しますので、通常は睫毛から6mm程度離しますが、奥二重希望の場合には3~4mmに、派手な二重が好みの場合は8mm程度に設定致します。
次に、眉毛を挙上させない状態でピンセットで余剰皮膚を軽くつまみ、皮膚切除量を決定します。
通常皮膚の切除幅は少ない人では4mm程度、タルミの多い人は12mm程度の切除量になります。
私の場合手術は(特に皮膚切除の際には)左右とも同じステップを同時に進行していくことが多いです。
切除量が多い方の場合は取り過ぎてしまわないように初めにやや控えめにデザインして、過量にならない範囲で皮膚切除致します。
創を閉じる直前に目を開いたり閉じたりして頂いて、必要であればさらに追加切除(トリミング)をして、左右差のないバランスの良い御状態に仕上げていきます。

