今回は食べ物のお話です。以前『カレーに凝っています。』というお話しをしましたが、ただ今は『焼き鳥』にハマっております。前はそれ程好きではなかった食べ物が、何かのキッカケで急に食べたくなるモノって、ありませんか? 私の場合『焼き鳥』がそれなのです。特にハツです。ハート、ココロなどとも呼ばれる鳥の心臓です。歯ごたえがあるのですが、タンや砂肝とも違った歯ざわりがいいですね。少し弾力性があって、噛むとジューシーな肉汁が口中に広がって…、もうたまりません。
よく行く焼き鳥屋さんが、JR巣鴨駅近くの『虎』というお店です。数か月前に、何気なく立ち寄ったところなのですが、ひと串食べてその美味しさに感動しました。
何が良いかといいますと、焼き物全般的に料理は全て美味しいです。素材が良いし、焼き方も本当にウマイです。一本一本丁寧に焼いてくれて、その都度お客の好みを聞いてくれるマスターの仕事に対するこだわりは脱帽モノです。
焼き鳥の歴史を紐解いてみますと、そもそも獣肉を食する『あぶり焼き』という方法は古代から行われていました。鍋や網などの特別な調理器具を用意しなくても加熱が可能なので、山野で得た獲物を食べるには都合のよい方法と言えます。日本では慶安元年1648年に、信州佐久郡岩村田の割元職の篠澤佐五右衛門良重が小諸城主青山因幡守に献上した料理の献立の中に「焼き鳥」の文字があったと文献に示されています。しかし現在の焼き鳥のスタイルとは違っていた可能性もあると言われています。
焼き鳥を串から外して一つ一つ箸で食べてみると、ごはんのオカズ的要素が強くなり、また違った味わいになります。それはそれで美味しいのですが、私は焼き立てを串のまま食べた方がより美味しく感じてしまいます。片手で串を持ち、肉を歯で外しながら口の中へ放り込む、といった気取らない野性的な食べ方が焼き鳥の本来の食し方に合っているような気がします。食べるスタイルそのものに遊び心があって、楽しい食べ物ですね。
内容は同じでもスタイルによって違った味わいに変化してしまうことは、人の個性についても言えると思います。少々飛躍的な結び付けでしたが、ヘアスタイルや服装といった身だしなみ、メイクアップや美容外科手術などでイメージチェンジすることによって、その人のテイストが変わっていきます。外見だけにこだわってはいけませんが、各人の個性にあったスタイルを見つけることは、その人の内面をより良く引き出すために必要なことであると思います。

