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今回は手術には欠かせない『麻酔』についてお話しさせて頂こうと思います。
麻酔に関しての疑問を、クイズ形式(Q&A方式)でお話ししてまいります。

【質問1】
お酒を飲む人は麻酔が効かないって、ウソorホント?

【答え】
半分はホントですが、全く正しいということではありません。
アルコールを常飲していると、体内にそれを分解する酵素(チトクロームP-450と呼ばれているタンパク質など)が増えていきます。それによってアルコールが速く分解されるため、若いころや初めはあまりお酒を飲めなかった人も、繰り返し飲んでいくうちにだんだんと強くなっていくワケです。このときにできる酵素は、アルコールだけでなく鎮静薬や睡眠薬なども分解してしまいます。麻酔科学ではこの現象を『酵素誘導』と言いますが、このことによってある種類の静脈麻酔薬が効きにくい体質になってしまいます。
しかし酵素誘導はすべての場合に起こるわけではありません。また局所麻酔薬や麻酔ガスによる全身麻酔薬の分解には、酵素誘導は直接関与しません。
従って、「アルコール常飲者は静脈麻酔に対して効きにくい傾向にある」と言うのが正解です。
健康のため、そして安全な麻酔を受けるためにも、飲みすぎには注意しましょう。(*^_^*)

【質問2】
次のうち実際に行なわれていた麻酔方法はどれでしょう?
(1)握手麻酔 (2)ゲンコツ麻酔 (3)首絞め麻酔

【答え】
正解は(2)のゲンコツ麻酔ですが、(3)も行われていたと言って良いでしょう。
医学書には、「麻酔の歴史上、手術を行なうために痛みを取る最も原始的な方法は『ゲンコツ麻酔』であり、殴って気を失わせてその間に手術をするという乱暴なものであった」と記されています。~引用文献:『手術室』メディカ出版~
また古代エジプトでは、頸動脈を圧迫して意識を失わせて手術を行なったと言われており、正式名称ではありませんが、(3)の首絞め麻酔も実在したと言えます。
尚この方法は、イタリアでは17世紀に至るまで行われていたそうです。麻酔の安全性が確立された現在ではとても考えられませんね。 (+o+)

【質問3】
美容外科でよく使われる『静脈麻酔』って、手術中は眠ってしまうから全身麻酔と同じなのかな? 全身麻酔と静脈麻酔ってどう違うの?

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【答え】
さて静脈麻酔と全身麻酔ですが、両方とも意識が無い状態になるので、患者様にとっては同じような感覚になります。
麻酔科学的には厳密な意味での全身麻酔はガス麻酔のことで、のどの奥に呼吸のための管を通し、そこからガスを流して手術を行なうもので、手術中は完全に眠った状態になります。
これに対して静脈麻酔は、腕から点滴を取ってそこから液体の鎮静薬や鎮痛薬を流して手術を行ないます。点滴から流す薬液の量によって、ウトウト眠ってしまう程度の麻酔から、完全に眠ってしまう麻酔まで意識の状態をコントロールすることができます。
よく『私は全身麻酔で手術を受けたのだけど、途中で目が覚めて周りの話し声が聞こえた』ということをお聞きしますが、これは実は静脈麻酔だったと思われます。
一般的には手術の程度によって、大きな手術は全身麻酔、中程度の手術は静脈麻酔、小さな手術は局所麻酔で行なうことが多いのですが、実際にはこれに手術内容と患者様の状態を考慮して麻酔方法を決めていきます。(*_*)

手術を安全に行なうために麻酔は欠かせませんが、詳しくはリッツ美容外科公式ホームページの『麻酔』の項をご覧ください。
麻酔に対しての素朴な疑問や当院で行なっている麻酔方法がご理解頂けると思います。

リッツ美容外科公式サイト:「麻酔について」

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コメント

静脈麻酔って体によくないですか?

先生のブログ、とても丁寧に伝えてくれているのが分かります。更新してあると嬉しくて読みいっちゃいます。お忙しいのに、本当にありがとうございます!

お身体ご自愛くださいね。またの記事を楽しみにしています。

あみ様。ブログをご覧いただきまして、ありがとうございます。
さて早速ですが、ご質問にお答えいたします。
静脈麻酔に限らず、『麻酔が身体によくない』ということはありません。
通常手術での静脈麻酔は、安全に行なうことができますのでご安心ください。
しかし薬を投与・服用することで、身体は何かしらの影響を受けます。
その影響が大きくなると、どんなに良いお薬でも、副作用を起こす可能性がでてきます。
これは麻酔薬だけではなく、内科や外科、婦人科などの一般診療で使用する薬剤にも言えることです。
不必要な麻酔や投薬によって副作用の症状が出現して、『身体によくない』状態に陥ることが無いように、常に安全な麻酔を行なっていくことが重要と考えています。

手術をお受けいただく際には、麻酔に対する不安をなくすために、疑問に思ったことは何でもお聞きください。

ako様。
ブログをご覧いただきまして、ありがとうございました。
当院のホームページをお読みいただく事で、美容外科へのご理解や関心が少しでも深まっていただけましたら、大変嬉しくそして有り難く思います。
お聞きになりたい事、疑問に思った事、お悩みになっている事がございましたら、いつでもメール相談やカウンセリングにお越しください。

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